どうも。ガジェット好きエンジニアのひろです。
今回はPythonのTkinterライブラリを使うシリーズ第3回です。
最終的には実際に記事に出てきた技術を駆使してGUIアプリを作るようなシリーズになっています。
作ってみたいという方はぜひシリーズ最後までお付き合いいただけると幸いです。
前回はラベル表示・ボタン表示について説明しました。
今回のテーマは「ボタン処理」について解説していきます。
今回も同様に実装のサンプルを用いてコードの解説をしていきたいと思います。
前回までのコードを流用しますので前回の記事ご覧になられていない方はご覧になってから読み進めていただけると理解スピードが早いと思います！
Tkinterを使ったGUIアプリの作り方【第１回】
Tkinterを使ったGUIアプリの作り方【第2回】
Tkinterでのボタン処理
全体の実装
以下が前回までの実装にボタンが押されたときに処理の実装を追加した全体の実装です。
今回の実装ではボタンが押されたらラベルの文字が削除され、もう一度押下されたら文字列が表示されるような実装にしています。
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# coding:utf-8 import tkinter flag = 0 # ボタン押下時ラベルの文字を削除、元に戻す def DeleteSting(event): global flag if flag == 0: Label1['text'] = '' flag = 1 else: Label1['text'] = 'Hello World!' flag = 0 # 画面表示 root = tkinter.Tk() # ウィンドウ名 root.title("sample") # ウィンドウの大きさを設定 root.geometry("550x600") # ラベル表示 Label1 = tkinter.Label(text="Hello World!") Label1.pack() # ボタン表示 Button = tkinter.Button(text="ラベル操作") Button.bind("<Button-1>",DeleteSting) Button.pack() root.mainloop() |
実行結果
ボタン押下前
ボタン押下後
この文字が消えている状態でもう一度ボタンを押下すると、元のラベル文字が表示されます。
コード解説
ボタン押下時の処理
以下がボタン押下時の処理の実装です。
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# ボタン押下時ラベルの文字を削除、元に戻す def DeleteSting(event): global flag if flag == 0: Label1['text'] = '' flag = 1 else: Label1['text'] = 'Hello World!' flag = 0 |
ボタン表示の実装
前回と少し変わったところがあるので解説しておきます。
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# ボタン表示 Button = tkinter.Button(text="ラベル操作") Button.bind("<Button-1>",DeleteSting) Button.pack() |
bindの引数の1つ目にクリックの処理を指定できます。
クリックの種類は以下になります。
- "<Button-1>"：左クリック
- "<Button-2>"：右クリック
- "<Button-3>"：ホイールクリック
どのクリックをしたら指定する処理をするということが設定できます。
一つのボタンで左クリックのときはこの処理、右クリックのときはこの処理のような使い分けをしても面白いことが実現できそうですね！
今回はクリックに限定していますが、他にも色々あるみたいです。
2つ目の引き継数はクリックされたときにどの関数を呼ぶか指定しています。
今回は左クリックされた時、DeleteStringという関数を呼び出して処理を行うような実装になっています。
なので2つ目の引数に実際にボタンがされたあとの処理を書いている関数を呼び出すことでボタンに機能をもたせることができます。
処理のサンプル
何個かボタン押下時の処理のサンプルを以下に実装を記載しておきます。
ボタン押下時にアラートを出す
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from tkinter import messagebox as tkMessageBox # ボタン押下時「ボタンが押されました」というアラートを出す def Alert(event): tkMessageBox.showinfo('確認', 'ボタンが押されました') |
実行結果は以下になります。
こちらはfrom tkinter import messagebox as tkMessageBoxでmessageBoxというオブジェクトをインポートする必要があります。
showinfoメソッドの1つ目の引数にアラートのタイトルを指定することがで来ます。
2つ目の引数では実際にアラートに表示する文字を設定することができます。
ボタン押下時押された回数を表示する
カウントアップボタンが押されたら+1、０じゃない状態でカウントダウンボタンが押されたら-1をするような処理で、
合計ボタンを押下したときに現在数値がいくつかという表示をする例です。
実装例は以下になります。
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# coding:utf-8 import tkinter from tkinter import messagebox as tkMessageBox count = 0 # ボタン押下時カウントがいくつか表示する def Total(event): tkMessageBox.showinfo('確認', '合計=' + str(count) +'押されました') # ボタンが押されたら+1する関数 def CountUp(event): global count count += 1 CountLabel['text'] = str(count) # ボタンが押されたら-1する関数 def CountDown(event): global count if count > 0: count -= 1 CountLabel['text'] = str(count) # 画面表示 root = tkinter.Tk() # ウィンドウ名 root.title("sample") # ウィンドウの大きさを設定 root.geometry("550x600") # ラベル表示 Label1 = tkinter.Label(text="Hello World!") Label1.pack() CountLabel = tkinter.Label(text='0') CountLabel.pack() # ボタン表示 TotalButton = tkinter.Button(text="合計表示") TotalButton.bind("<Button-1>",Total) TotalButton.place(x=245,y=80) CountButton = tkinter.Button(text='カウントアップ') CountButton.bind("<Button-1>", CountUp) CountButton.place(x=170, y=50) CountButton = tkinter.Button(text='カウントダウン') CountButton.bind("<Button-1>", CountDown) CountButton.place(x=285, y=50) root.mainloop() |
実行結果は以下になります。
起動時
カウントダウン６回押下したあと、合計ボタンを押下した時
アラート表示の実装を応用したものになります。
まずボタンを3個、カウンター変数を用意します。
この変数はローカルな変数で扱ってしまうと関数が終了したときに値を保持することができないのでグローバルな変数にして関数が終了しても値を保持できるようにしておきます。
カウントアップボタンが左クリックで押下されたらカウンター変数を+1、カウントダウンボタンを左クリックで押下された時に-1しています。
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# ボタンが押されたら+1する関数 def CountUp(event): global count count += 1 CountLabel['text'] = str(count) # ボタンが押されたら-1する関数 def CountDown(event): global count if count > 0: count -= 1 CountLabel['text'] = str(count) |
ラベルで現在のカウンター変数の中身を可視化していたのでカウンターの値が変化したときに値を更新するような実装にしています。
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CountLabel['text'] = str(count) |
合計表示ボタンを左クリックで押下されたときに現在保持している変数の値を出力する実装が以下の部分になります。
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# ボタン押下時カウントがいくつか表示する def Total(event): tkMessageBox.showinfo('確認', '合計=' + str(count) +'押されました') |
Tkinterでのボタン押下時の処理実装のまとめ
ボタン押下時に機能をもたせるときのまとめです。
- 実装方法はbindメソッドを呼び出す
- bindメソッドの引数でクリックの種類、どの関数を呼び出すか設定することができる
関数の中の処理はアイディア次第だと思います。
例えばですけどボタンが押されたときに指定したファイルをダウンロードし完了したらアラートを出すような処理を実装することも可能だと思います。
色々名組み合わせ次第でオリジナルの機能をもたせることができるのでなにか思いついたら一度検証してみてください。
検証したコードはそのうち使うかもしれないのでどこかにしっかりと残しておいてくださいね笑
次回は文字を入力するメソッドについて解説します！
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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